アクセス

農園所在地

炭育ち くさとね やはし農園は神戸市西区平野町向井と平野町慶明という集落にあります。

第二神明玉津インターから北に約2km、国道175号線の東側に位置しており、JR/山陽電鉄明石駅からバスで約25分(7.4km)、神戸市営地下鉄西神中央駅からバスで約20分(4km)と比較的都市部にあります。

農園概要

2024年1月現在、圃場面積約4100㎡の畑と圃場面積約2000㎡のビニールハウス7棟で野菜作りをしています。

※有機JAS認証圃場約2600㎡含む

エピソード

2020年の新規就農時にお借りした約4100㎡の圃場は、過去3年間以上、耕作放棄地になっていた農地で、3m級の雑木が方々にあり、ちょっとした林のようでした。

2m近くになったセイタカアワダチソウ群を刈払機で三段切りにして、残った1mほどをハンマーナイフモアを使って細かく砕きたかったのですが、木質化した茎や、太く固いクズのツルが巻きついて、モアもすぐに止まってしまうような状況でした。雑木は切り倒し、重機で抜根。そこそこお金と労力もかかりましたが、良い経験になったと思います。ちなみに業者さんに4100㎡の開墾の見積りをしてもらいましたが、100万円を超えてました。刈草や木は産業廃棄物になるので、処分代が結構かかりますが、当農園には耕作できそうにない場所やデッドスペースがありましたので、そこに仮置きしていました。木は毎日少しずつ細かく分断。かなり手間はかかりましたが、薪としてフル活用できました。刈草も可能ならば一気に燃やしたいところですが、かなり大量にありましたので、近隣住民の皆さんのご迷惑になりますし、火災につながると大変ですので、焚火程度で燃やしたり、朽ちたものから土に戻したりと、無駄なく使わせていただきました。

友人、知人の助けも借りながら、半年かけて土が見える状態にはなりました。

そのタイミングに合わせてトラクターを購入。2021年の3月から作付けを開始しました。

初めての作付けはジャガイモで、妻と二人で植付けしましたが、めちゃくちゃ嬉しかったのを今でもよく覚えています。

そんな中、一部の農地は、大きな石と真砂土が投入された形跡があり、就農から3年経った今もまだなお開墾を続けています。まだ野菜が十分に育つ栄養分がその土壌にはなく、刈草や落ち葉、牛ふん堆肥をたっぷり投入。毎年、作付けし生育状態を見ながら土づくりを行っています。

育てている野菜と栽培方法

作付け品目は年間50種類を超え、いわゆる「少量多品目栽培」を行っています。

定番の旬野菜はもちろん、ベトナム、タイ、ジャマイカなどの野菜づくりにも挑戦しています。

毎年、すべての農地で耕作するのではなく、多品目ゆえの輪作や、連作障害を起こさないようにローテーションさせることはもちろんですが、耕作後は半年から1年ほど草を生やし、刈草や落ち葉でマルチングしながら休ませるようにしています。また、太陽熱養生なども取り入れ、地力の維持、回復や地力の向上をできるだけ自然の循環の中で行うようにしています。

土づくりに関しましても、朽ちた刈草や枯れた落ち葉、有機JAS適合資材の牛ふん堆肥をベースに、有機JAS適合資材の炭と「ミネラル」を補給し、米ぬかを低温発酵させたぼかし肥料を元肥や追肥に使用しており、出来るだけ自然環境にも負担を与えないように行っております。

また、私自身も淡路島での研修時代に、勉強会の講師で来て下さった先生から、正常分子栄養学のお話しをお聞きして以来、少しずつではありますが日々学ばせていただいております。正常分子栄養学の学びが、健康作り、健康維持に繋がる身体が喜ぶ「ミネラル」たっぷりの野菜作りの原点になっております。

屋号の由来

屋号にある「炭育ち」は、弟子入りさせていただいた師匠からいただいたものです。

師匠の圃場は本格的な炭素埋設を行っていますが、やはし農園では土壌改良の一環として、有機JAS適合資材の「炭そだち」をメインに土づくりを行っています。

また「くさとね」は野菜作りには欠かすことの出来ない土(と)を中心に、草が地上部に伸び、根が地下部に張り巡るイメージから、草(くさ)、土(と)、根(ね)と付けました。

活動

2024年1月現在、神戸市はオーガニックビレッジ宣言に向けて、様々な取り組みを行っております。その一環として、KOBEオーガニック推進協議会という母体ができており、私は西区の有機栽培農家が中心の神戸西有機農業推進協議会に所属させていただいております。また、オーガニック給食実現に向けて取り組まれている市民団体にも所属し、微力ながら地道な署名活動や周知活動なども行なっております。

どちらの団体もまだ動き出したばかりで、足並みを揃え、目標に向かって進んで行くことには変わりありませんが、私自身もどのように関わり、どのような活動していくのがよいのか、しっかりとした目的意識を持って取り組んでいきたいと思っております。